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*&ruby(しんぐるろーたー){【シングルローター】}; [#g5b92abc]
[[回転翼機]]において、[[メインローター]]を一組のみ装備する形式。~
[[ローター]]が多いと重量が増加し、[[抗力]]増大の原因にもなるため、[[回転翼機]]のほとんどはこの方式である。~
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[[ヘリコプター]]の場合は[[メインローター]]の発生する[[反作用トルク]]を相殺する必要があるため、[[テイルローター]]と呼ばれる小さな[[ローター]]と組み合わせて用いるのが一般的である。~
この方法は[[シコルスキー>シコルスキー・エアクラフト]]社の設立者である[[イーゴル・シコルスキー]]によって発明され、これによって[[ヘリコプター]]の設計自由度は大幅に向上した。~
この方法は[[シコルスキー>シコルスキー・エアクラフト]]社の設立者である[[イゴール・シコルスキー]]によって発明され、これによって[[ヘリコプター]]の設計自由度は大幅に向上した。~
([[ノーター]]と呼ばれる、[[テイルローター]]を用いない方式も存在する)~
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シングルローターの実用化において画期的だったのは、回転面の左右におけるローターピッチの制御である。~
機体の[[速度]]を上げると[[ローター]]は左右のブレードで[[対気速度]]に差が出てくるため、揚力が偏ってしまう。~
従来の機体は[[ローター]]を偶数面持ち(([[ツインローター]]および[[クワッドローター]]))、互いの回転方向を逆にすることで釣り合いを取っていた。~
機体の[[速度]]を上げると、[[ローター]]は左右のブレードで[[対気速度]]に差が出てくるため、揚力が偏ってしまう。~
従来の機体は[[ローター]]を偶数面持ち(([[ツインローター]]および[[クワッドローター]]。))、互いの回転方向を逆にすることで釣り合いを取っていた。~
シコルスキーは機体の[[速度]]が上がるにつれ、[[対気速度]]の速くなる側のピッチを浅くし、遅くなる側のピッチを深くすることで、[[揚力]]の偏りを改善した。~
これにより、[[ツインローター]]でなくとも[[揚力]]の偏りで[[ロール]]してしまう現象を防げるようになった。~
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関連:[[タンデムローター]]~


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