【YJ-62】(わいじぇいろくじゅうに)

中国海鷹機電技術研究院(CHETA。第三航空宇宙学院)で開発された対艦ミサイル
蘭州級(052C型)駆逐艦に搭載されたことで存在が明らかになった。
中国では鷹撃62と呼ばれ、輸出名ではC-602と呼ばれる。

現在のところ中国海軍での搭載艦は蘭州級駆逐艦のみだが、地対艦ミサイル型のYJ-62Aも開発されているほか、YJ-62をベースにしたCM-602G地対地ミサイルの開発が計画されている。

なお、パキスタンも輸出型であるC-602を導入する予定である。

スペックデータ

形式YJ-62
(鷹撃62)
C-602CM-602G
全長6.1m
7.0m(ブースター付)
直径540mm
翼幅2,900mm-
発射重量1,140kg
1,350kg(ブースター付)
1,240kg
射程280km〜400km超280km290km
最大速度マッハ0.9
飛行高度
(飛行時/攻撃時)
30m/7m〜10m7m〜10m
推進方式ターボファンエンジン
エンジンWS-500ターボファン
弾頭HE(300kg)
誘導方式中間誘導慣性+衛星位置測位システム
(GLONASS)
中間誘導慣性+衛星位置測位システム
GPSとGLONASS併用)
中間誘導:慣性+衛星位置測位システム
(GPSもしくはGLONASS)
終末誘導アクティブレーダー誘導終末誘導アクティブレーダー誘導など


バリエーション

  • YJ-62A(鷹撃62A/C-602A):
    YJ-62をベースに開発された陸上発射型対艦ミサイル
    3連装ミサイル発射筒をTAS-5380 8×8トラックに搭載している。
    ミサイルは尾部の操舵翼がX字型から十字型に変更されているが、性能はYJ-62に準ずると見られている。

  • C-602:
    輸出型。
    ミサイルのサイズや重量などはYJ-62と同じだが、YJ-62Aと同様、尾部の操舵翼がX字型から十字型に変更されている。

  • CM-602G:
    地対地ミサイル型。
    2012年11月に開催された珠海航空ショーでその存在が明らかにされた。
    発射機には3連装発射機をTAS-5380 8×8トラックに搭載した自走式発射機のほか、陣地に設置した固定式発射機や艦艇への搭載も可能である。
    中間誘導はYJ-62と同じだが、終末誘導はユーザーに応じて誘導システムをパッシブレーダーシーカーなどに変更することが可能である。


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