【SA-20】(えすえーにじゅう)

現在ロシアが開発中の最新鋭長距離地対空ミサイル
NATOコードは「SA-20ガーゴイル」、ロシアでは「S-400 トライアンフ」と呼ばれている。このSA-20は最新鋭の地対空ミサイルにあるため情報は少なく殆ど分かっていない。しかし、2003年のMAKSに初めて公開され一部のスペック情報が一般に発表された。

その公開されたものはミサイルと発射機で、1両の発射機に3種類のミサイル(合計6発)が搭載されている。
既存のS-300システム用各種ミサイルと新規開発ミサイルを組み合わせて運用可能で、 そのうち1つ目はFakelDesignBureau?社が開発した単段式固体燃料ロケット方式の9M96E(短距離用)で弾頭は24kgHE、射程は40km。2つ目は9M96Eの能力向上型で射程120kmの9M96E2(中距離用)である。最後の3つ目は、現在開発中の48N6E2(長距離用)で射程は400Kmでセミアクティヴ&アクティヴ・ホーミング・デュアル・モード・シーカを採用しているとのこと。この48N6E2については最大高度30,000mまで到達できステルス機、航空機ヘリコプター巡航ミサイル弾道ミサイル等あらゆるものに対処でき、相手が回避機動をしても99.1% の確率で撃墜出来ると言うが、現実的に見てこのようなスペックが実現できるかどうかは疑わしい。

最近ではレーダー車の画像がインターネットで掲載されるようになったが、肝心のスペックの方は良く分かっていない。しかし外見の見た感じではかなり大型のフェイズドアレイレーダーを搭載している事が分かる。 現在SA-20については2005年から数基がモスクワに配備されている。

なお、ロシアはSA-20の他にも長・中射程地対空ミサイルを2種類開発中と言われている。名前はVityaz(SA-11ガドフライSA-17グリズリーの後継)とAntey-2500(SA-12グラディエーター/ジャイアントの改良型)だが、詳しい性能については不明である。


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