【OYQ-101】(おーわいきゅうひとまるいち)

海上自衛隊が運用する対潜情報処理装置。ASWDS(ASW Direction System)とも呼ばれる。
現在ではあさぎり護衛艦の他、しらね護衛艦にも搭載されている模様である。

OYQ-101は海上自衛隊初の統合的な対潜情報処理システムとして開発され、61DD「うみぎり」から搭載された。
「うみぎり」が就役した当時(1990 (平成2)年)、アメリカ海軍は既にAN/SQQ-89 ASWCS(ASW Control System)を実用化しており、日本は大きく立ち遅れた状況にあった。

ちなみに、この当時OYQ-6に連接されていた、水中攻撃指揮装置(SFCS-6)は、SDPS(Sonobuoy Data Processing System; ソノブイ信号処理装置)やOCR-1?とは連接されておらず、CDS?を介してデータを取得する必要があった。
これらの状況から、対潜管制装置が不十分だったことが伺える。

そこで開発されたのが本システムであるが、従来のSDPSのほかに新たに開発されたTASS?(Towed Array Sonar System)・ORQ-1が搭載され、これらのシステムを集約できるようになった。
しかし依然として、SFCSは残されており、完全に自動化されたわけではなかった。
これがOYQ-102SQQ-89がASWCSとよばれ、OYQ-101がASAWDSと呼ばれる所以である。


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