【MMA】(えむえむえー)

Boeing Multi-Mission Maritime Aircraft*1.

アメリカ海軍で使用されている対潜哨戒機P-3/EP-3Eの後継として開発された多目的対潜哨戒機
ボーイング社製の小型双発ジェット旅客機B737-800ERXをベースとした機体である。

製作はボーイングを中心としたMMA産業チームが行う。
その主な参加企業と担当は以下のとおりである。

ボーイング社は2004年6月に、連邦政府と38億9000万ドルで開発・7機の試作機製作の契約を交わした。
そして2009年4月に第1号機が納入され、P-8「ポセイドン」と命名された。

アメリカ海軍では2012年から配備が開始されており、現在のP-3を代替するため108機の納入を予定している。
また、アメリカ以外ではインドやオーストラリアが導入している他、英国*2や韓国が導入を検討している。

スペックデータ

乗員9名
操縦士3名(機長副機長、リザーブ)
TACCO2名
センサーワン/ツー
電子戦オペレーター(EWO)2名(センサースリー/フォー)
全長38.56m
全高12.83m
全幅35.81m
翼面積N/A
自重62,730kg
最大離陸重量83,780kg
搭載量34,096kg
エンジンCFMインターナショナル CFM56-7Bターボファン×2基
推力27,000lbf(120kN)
最高速度906km/h
実用上昇限度12,500m
戦闘行動半径2,000nm
兵装AIM-9X「サイドワインダー」
AGM-84「ハープーン」
AGM-84K「SLAM-ER」
Mk.46魚雷
Mk.50魚雷等が搭載可能
アビオニクスAN/APY-10?多目的レーダー
AN/ASQ-508A磁気探知機(P-8I)
AN/APS-143(V)3マルチモードレーダー(P-8I)


主なバリエーション

  • P-8A「ポセイドン」:
    米海軍向け。オーストラリア空軍も導入している。

  • P-8I「ネプチューン」*3
    インド海軍向けでTu-142MK-Eの後継。24機を配備予定。
    インド海軍の要求により、P-8Aに装着されてないAN/ASQ-508A磁気探知機(MAD)と、AN/APS-143C(v)3 マルチモードレーダーが搭載されている。


*1 「多用途海上航空機」の略。
*2 競合機として日本のP-1も候補にあったが、コンペティションで本機に敗れている。
*3 なお、インドは以前、同じ愛称のP-2を保有していたこともある。

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