【MIRACL】(みらくる)

Mid-InfraRed? Advanced Chemical LASER
中赤外線発達型化学レーザー。

戦略防衛構想(SDI)において研究・開発されていたレーザー砲。
当初は米海軍が近接防衛火器として開発をスタートさせたが、SDIによってミサイル防衛が目標となった。
ニューメキシコ州の砂漠に建造された試作機では、フッ化重水素を励起させてメガワット級の赤外線を70秒間連続照射することが可能であり、地上に置かれたタイタンロケット?や、飛行する無人機などを破壊する実験がおこなわれていた。

しかし、いかに高出力のレーザーといえど大気中では減衰が激しく、海上から弾道ミサイルを破壊するほどの出力は到底得られず*1、研究目的のみの運用が続いている。*2
現在ではこの研究成果を踏まえ、局地防空用のTHEL?や、航空機搭載型のAL-1などのレーザー砲が開発中である。


*1 大気中の減衰が比較的少ない中赤外線レーザーではあるが、中間迎撃用として開発されたため長大な射程が要求される
*2 人工衛星を破壊する実験を行ったところ、精密機器であるがゆえ、皮肉にも微弱な出力でも機能停止に追い込むことが出来たという

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