【M16】 †
- アメリカ軍の主力銃として装備されている突撃銃。100近くのバリエーションが存在し、資本主義諸国家でもっとも有名な銃の一つに挙げられる。
基本設計はアーマライト社?、弾丸はNATO5.56mmx45弾(ちなみに、この仕様の弾丸を世界で初めて用いた銃である)。
アメリカ陸軍に制式採用後に製造権がコルト?社に委譲され、その後はファブリック・ナショナル社が製造を引き継いでいる。
なお、アメリカ軍はこの自動小銃の後継となる次期制式ライフルの選定を開始している。
元は護身用に設計されたため、本来は長期の陸戦を想定されていない。このため構造に致命的な欠陥があり、
「銃を蹴ると首が折れる」
「銃剣を装着しない事が推奨されている」
「取り付けた狙撃スコープの精度がすぐに狂う」
「汚れるのが早く、回転不良や不完全閉鎖を起こしやすい」
「命中精度にバラつきがあり、使い勝手が悪い(M16A2)」
などの他に類を見ない弱点を抱えている。
必然的に歩兵の突撃銃としては酷評を受ける事が多く、支給されたM16を使いたくないので押収したAK47を使って作戦に就いた兵士も存在するという。
とはいえ当初空軍に採用されて(墜落した時の護身用として)評判を博しており、現代ではオプションパーツなどが非常に充実している事もあって、発展性や柔軟性は悪くないと評価される事が多い。
余談だが、M16は日本では劇画「ゴルゴ13」の主人公が愛用する銃として有名。
後に同作のファンから「どうして超一流のスナイパーがあんな欠陥品の銃を使っているのか」という指摘があったため、元々「玩具のようだ」(プラスチックを多様しているので)と揶揄されていた事も相まって「M16は駄作である」というイメージを銃器に詳しい日本人に植え付ける一因となった。
一応、狙撃に使えないことはないが、使用する弾薬の威力上、中短距離の話であり長距離狙撃には専用の狙撃ライフルが使われる。
関連:AR-18
- M16 SkyCleaner?
第二次世界大戦時、M3ハーフトラックの後部にブローニングM212.7mm機関銃を4門搭載したアメリカ軍の自走対空砲?。
航空優勢を獲得した後に登場したため、本来の対空戦闘に使われることは少なく、主に対歩兵戦闘に用いられ、兵士から「ミートチョッパーズ」(肉切り包丁)と呼ばれるほどの威力を発揮した。
その高い威力から、朝鮮戦争でも対歩兵戦闘で使用され、大きな戦果をあげた。
また、創設当初の陸上自衛隊にも供与された。