【M117】(えむいちいちなな)

アメリカ製の750ポンド通常爆弾

朝鮮戦争に投入されて以来、1950年代から1970年代までのアメリカ製軍用機の搭載兵装の一つとして数多く生産され、F-100F-104F-105F-111F-4などの数々の名機に搭載された。

その後はより抵抗の少ないMk80系、あるいはレーザー誘導爆弾などの登場によって航空任務の第一線を退いたが、1990年代の湾岸戦争など、大規模な空爆の際には現代での使用にも耐える*1
また、航空自衛隊では91式爆弾用誘導装置を取り付けることで対艦攻撃用誘導爆弾としても運用している。

スペックデータ

種別航空機搭載用爆弾(汎用爆弾)
全長2.06〜2.16m
翼幅520mm
重量340kg
弾体直径480mm
最大射程使用法に応じて変化。
弾頭トリトナール
炸薬量183kg


バリエーション

  • M117R:
    低抵抗/高抵抗爆弾型。
    高抵抗状態もしくは低抵抗状態で投下するというオプションを加えるため、特別な組立ての尾翼を用いる。
    • MAU-103/MAU-91:
      M117Rに装着される尾部ユニット。
      MAU-103は低抵抗テイル、MAU-91は高抵抗テイルとなっている。

  • M117D:
    機雷としても使用できるよう、磁気感応式の信管を採用した型。
  • MC-1:
    爆薬を神経ガス「サリン」に換装した特殊爆弾
    2006年6月にアメリカの備蓄弾薬から撤廃された。


*1 とはいえ、そのように無軌道な空爆を行う機会が今後あるかは不透明だが。

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