【M1 エイブラムス】(えむわん えいぶらむす)

アメリカ軍の使用する主力戦車。エイブラムスの名は同陸軍大将クレイトン・エイブラムスから取られた。
1980年頃からM60に取って代わり、湾岸戦争にて名実共にアメリカ陸軍が誇る戦車となっている。
初期はM60と同じく105mmライフル砲を主砲としていたが、数年後に120mm滑腔砲へと火力が増強されている。
使用砲弾(APFSDS)には劣化ウラン弾を使用し、その攻撃力は並み居る世界の戦車の中でも有数。

実戦としては湾岸戦争イラク戦争?など。中でも湾岸戦争ではイラク軍の装備する旧ソ連製戦車に対し圧倒的な力を見せた。
また現在はイラクにおいて、エンジン部分を覆うスラット装甲や、サイドスカートへのリアクティブアーマーの装備が行われている。
さらに車体上部に搭載された12.7mm機銃を車内から遠隔操作できる様なシステムの装備も進んでいる。
これは今後増加するであろう対テロリストとの非対称戦争における初段階の装備と言える。

またエイブラムスが砲弾、改良型が装甲としても使用する劣化ウランについては、俗に湾岸戦争症候群に関連があるとされている。
(劣化ウランについては劣化ウラン弾に詳しい解説がある)

バージョン

  • M1
    最初期型。主砲は105mm砲。
  • M1IP
    M1の装甲強化型。
  • M1A1
    主砲を120mm砲に転換し、装甲をさらに強化。相当数が生産され、湾岸戦争にも参戦した。
  • M1A2
    車内の電子機器をグレードアップしたもの。
    現在米軍が保有するM1、M1A1はこのM1A2に近い内容に改修されている。

    また中東の石油産出国等にも、エイブラムスは輸出されている。
    余談として、エイブラムスは戦車としては珍しいガスタービンエンジンを採用している。
    これは信頼性あるエンジンであるものの、非常に燃費が悪いとの事。

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