【LWF】(えるだぶりゅえふ)

Low Weight Fighter. (軽量戦闘機)。
1970年代のアメリカで考案されていた小型戦闘機の開発構想。

当時、アメリカ空軍ではF-4C/D/Eの後継として大型重戦闘機・F-15が制式化されていた。
しかし、同機は開発に当たってコストを度外視し、戦闘機本来の空中戦能力を極限まで追求した*1ため、ユニットコストが極めて高価になってしまい、部隊に必要な数を揃えることが困難であった。
また、戦闘に投入して撃墜された時のリスクもF-4に比べて大きくなることが予想された。
そこで、これを数で補うべく、軽量・低コストな戦闘機を開発しようとしたのがこの構想である。

想定された機体は
「単発のエンジンに簡易なレーダーアビオニクスを搭載」
「武装は短射程の空対空ミサイル機関砲のみ」
とし、昼間・目視内射程での空中戦を行う事に限定された機体を作ろうというものであった。

後にこの構想はLCF(低コスト戦闘機)と改称され、F-16及びF/A-18として現実化した。

関連:戦闘機マフィア


*1 F-15の項にもあるように、当時の開発スタッフは「1ドルたりとも空戦以外の部分に金をかけてはならない」とまでいわれていたという。

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