【Il-18】(あいえるじゅうはち)

1950年代、旧ソ連のイリューシン設計局が開発・生産した中長距離向け四発ターボプロップ旅客機
NATOコードは「Coot(クート)」。

機体は、同時期にアメリカで開発・生産されていたロッキードL-188「エレクトラ」に似て、4基のターボプロップエンジンを備えていた。
また、同時期のソ連製旅客機とは異なり、最初から純粋な旅客機として開発されたため、経済性もよく、着陸性能もよかった。
客室の座席配置は3-2の横5列配置で、通路は中央のみになっていた。

本機は後に電子戦機・Il-20や対潜哨戒機・Il-38などといったバリエーションが生み出され、700機近くが生産された。
ソ連やポーランド・ブルガリア・チェコスロバキアや中華人民共和国などの東側諸国や、それらと関係の深かった発展途上国にも多く輸出され、政府専用機として用いられた機体もあった。


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