【F2A】(えふにえー)

第二次世界大戦初期に使用されたアメリカ海軍の艦上戦闘機。 愛称は Buffalo(バッファロー)、開発はブリュースター社が担当した。
1000馬力級空冷エンジンを積んだずんぐり太い単葉の胴体に、引き込み脚やアレスティングフック、密閉式コックピットなど、当時としては革新的な要素を多数盛り込まれて設計され、1939年にアメリカ海軍への実戦配備が始まった後はフィンランドや英国などにも供与された。

開戦後は太平洋地域で使用されたが鈍重だったため、同時期に日本軍の主力だった零戦?に対して、速度上昇力?運動性航続距離の全てにおいて明らかに劣り、ミッドウェー海戦では海兵隊航空団に所属していた19機のうち13機損失と零戦?相手に一方的な損害を出したため、1942年夏までに多くが第一線を退いた。
しかし、フィンランド軍?に供与された機体「ブルーステル」(F2Aのフィンランドでの呼称)は航空母艦上での運用のための様々な装備が省かれていたため、良好な性能を発揮しソ連軍相手にかなりの活躍を見せた。
また、数々のエースパイロットを生み出し「空の真珠」と賞賛され、1944年まで第一線で使用され続けた。

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