【E-8】
Joint Surveillance and Target Attack Radar System (J-STARS)
アメリカ空軍とアメリカ陸軍が共同で開発した、「統一監視目標攻撃レーダーシステム」。
地上戦における、戦場監視や攻撃指揮、あるいは停戦監視などを任務とする飛行機である。
中古のB707を購入し、ノースロップ社(現ノースロップ・グラマン)が改造・艤装を施した。
胴体の前方下部にAN/APY-3多モード側視レーダーを備えており、地上の詳細な様子を映し出す合成開口レーダーモードと、移動目標を追尾することに主眼を置いたドップラーレーダーモードを持つ。
1ソーティー(8時間の飛行)で100万平方キロの戦場を監視できるといわれる。
試作機は1988年に進空し、開発がすすめられていたが、1991年の湾岸戦争では急遽2機がサウジアラビアのリヤドに展開され、その有用性を証明した。
- E-8A: 試作機。後にC型と同等へ改装。
- E-8B: 機体から新規に製造されるタイプ。計画中止された。
- E-8C: 量産型。1994年進空。