【DC-3】(でぃーしーすりー)

Douglas DC-3.

アメリカのダグラス・エアクラフト社が1930年代に開発した双発レシプロ旅客機
事実上「世界初の本格的な商業旅客機」ともいえる機体で、第二次世界大戦期にかけて10,000機以上が生産された。

生産機数の大部分は軍用機輸送機)であり、アメリカ陸軍航空隊では「C-47『スカイトレイン』」、海軍航空隊では「R4D」、英国では「ダコタ」という名で呼ばれていた*1
戦後、これらの機体が民間に払い下げられて旅客機として多く用いられた。

また、アメリカ本国のみならず、日本(昭和「零式輸送機」)やソ連(リスノフLi-2)でもライセンス生産されていた。

21世紀の現代でも、エンジンターボプロップに換装するなどして数百機が飛行可能な状態を維持しており、いまなお現役の機材として用いている航空会社や軍隊*2もある。


*1 後にアメリカ合衆国大統領となったドワイト・D・アイゼンハワー将軍は「第二次大戦の連合国の勝利に大きく貢献したのはダコタ(本機)とジープバズーカである」との言葉を残している。
*2 一例として、南アフリカ海軍では対潜哨戒機として本機を用いている。

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