【B7E7】(びーなないーなな)

B767の後継としてボーイング社が開発中の中型双発ジェット旅客機

高効率エンジンや空力学的に洗練された機体、複合材を積極的に取り入れて機体を軽量化などをし、ペイロード航続距離の増大、そして省燃費化(20%)を図っている。
また機構の単純化や優れた自己診断機能の導入、複合材料による耐久性の向上により、整備コストを低減することも目標とされている。

実機はまだ存在しないものの、優れた経済性が予想される。

2005年末までに機体の仕様を確定し、2006年から製造に着手、2007年に初飛行、2008年に就航することが予定されている。
コンピュータによる開発期間の短縮を象徴する計画である。

 ボーイング社が提案している派生型のラインナップ
・B7E7-3(290人級の短距離(6500km)型)
・B7E7-9(260人級の長距離(15400km)型)
・B7E7-8(220人級の長距離(15700km)型)

B7E7の愛称を一般から公募し、2003年のパリ航空ショーで
Dreamliner(ドリームライナー)』、 『eLiner(イーライナー)』、 『Global Cruiser(グローバルクルーザー)』、 『Stratoclimber(ストラトクライマー)』、 の4種類を候補に挙げ、そこから『Dreamliner(ドリームライナー)』に決定した。

2004年4月26日(月)に開催された全日空?の取締役会で50機の発注が決定され、2008年度以降に導入すると発表された。
同社ではB767-300…52機、B767-200…2機、A321…7機(いずれも2003年度末の機数)をB767-300→B7E7へ統合するよう推進している。(http://www.ana.co.jp/pr/04-0406/04-050.htmlを参照)
2004年10月13日(水)に開催された取締役会で同社のB7E7に搭載するエンジンとしてロールスロイス?社のTorrent(トレント)1000を採用すると発表した。(http://www.ana.co.jp/pr/04-1012/04-127.htmlを参照)

2004年12月22日(水)には日本航空の取締役会で確定30機、オプション20機の購入契約を2005年春に締結することを決定し、2008年度に導入すると発表した。
同社ではB767A300-600(R)の後継機として導入するもよう。 (http://www.jal.co.jp/press/2004/122203/122203.htmlを参照)

また、余談ではあるがB7E7のCG(想像画)で描かれたカラーリングがボーイング社の新しいハウスカラー?として採用されることになった。
(前代は白地のボディに赤・青のラインが入ったカラーリングで、1981年から採用されていた)
http://www.boeing.jp/2004/071904a.html参照

米ボーイング社のB7E7宣伝ページ http://www.boeing.com/commercial/7e7/
日ボーイング社のB7E7宣伝ページ http://www.newairplane.com/


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