【AN/SPY-1】(えーえぬえすぴーわいいち)

アメリカ合衆国で開発された艦載用多目的レーダー。
S(X)バンドの電波帯を用いるパッシブフェイズドアレイレーダーで、イージスシステムの中核をなす。
タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の1番艦「タイコンデロガ(CG-47)」に搭載され、1983年の同艦の就役とともに運用を開始した。
多数目標の同時捜索探知・追尾・評定、および発射されたミサイル(RIM-66)の追尾・指令誘導の役目を一手に担い、最大探知距離は500km、同時追尾目標数は200以上と言われている。

主な搭載艦

派生型

  • AN/SPY-1:初期モデル。
  • AN/SPY-1B:高角度での発信能力を増強し、急角度で突入する目標への対処能力や精度が向上したモデル。
    • AN/SPY-1B(V):B型の改良型。
  • AN/SPY-1D:B型をもとに、レーダー配置の効率化などによって、電力増幅部を半減してさらに軽量化した駆逐艦向けのモデル。
    • AN/SPY-1D(V):沿岸戦環境にも対応した改良型。
  • AN/SPY-1F:D型をベースにレーダー・アンテナ素子を減少させ(4350個から1856個へ)、送信電力を落として小型軽量化したモデル。
  • AN/SPY-1K:SPY-1シリーズの最軽量モデル。レーダー・アンテナ素子をさらに減少させた(912個)。

SPY-1の開発モデル

http://www.globalsecurity.org/military/systems/ship/systems/images/spy-1-variants.jpg


スペックデータ

タイプ:パッシブフェイズドアレイレーダー
出力:4MW(最大)/64kW(平均)
周波数:Sバンド(Xバンド)
最大探知距離:500km
同時追尾目標数:200個


*1 CG-47〜CG-58まで
*2 CG-59〜CG-73まで
*3 CG-65以降
*4 DDG-88以降

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