【A330】(えーさんさんまる)

Airbus A330.

エアバスインダストリーが開発した、大型双発ジェット旅客機
A340と同時に開発された機体で、エンジンの数(双発・四発)と胴体の長さを除けばA340と共通する部分が多い。

かつてエアバスは、ETOPSによる制約から、本機を陸上のフライトで運用するよう推奨していた。
洋上(特に太平洋横断路線)には本機ではなくA340を運用するよう推奨されていた。

A340は2011年に販売を終了している。
また、近年の技術進歩でエンジンの信頼性が向上したため、現代なら双発機でも太平洋横断に耐え得るとされる。

機体はA320と同様にフライバイワイヤーサイドスティックグラスコックピットを導入。
コックピットのレイアウトがA320ファミリーやA340とほとんど共通しているため、訓練の時間や費用を大きく削減することができる。

日本では格安航空会社スカイマークが10機をリースで発注し、5機を運航していたが、経営再建に伴い機種B737-800に統一するため全機リースバックしたため、現在、日本籍のオペレーターによる運用はされていない。

主なカスタマー

スペックデータ

形式A330-200A330-200FA330-300
乗員2名(機長副機長
乗客380名(最大)
293名(2クラス)
253名(3クラス)
-440名(最大)
335名(2クラス)
295名(3クラス)
全長58.82m63.69m
全高17.39m16.90m16.83m
全幅60.3m
キャビン5.28m
胴体幅5.64m
主翼面積361.6
アスペクト比?10.06
後退角30°
貨物室容量136.0m³475.0m³
70t/最大12コンテナ
162.8m³
基本運用自重119.6t109t124.5t
最大離陸重量
(最大離陸重量時)
233t to 238t227t to 233t230t to 235t
最大着陸重量180,000kg185,000kg
最大燃料容量139,090L97,530L
離陸滑走距離
(最大離陸重量時)
2,220m-2,500m
エンジンターボファン×2基
GE CF6-80E1
P&W PW4000?
ロールス・ロイス?
トレント700
P&W PW4000
ロールス・ロイス
トレント700
GE CF6-80E1
P&W PW4000
ロールス・ロイス
トレント700
エンジン推力PW:311kN
RR:316kN
GE:320kN
PW:311kN
RR:316kN
PW:311kN
RR:316kN
GE:320kN
巡航速度M0.82(巡航高度11,000m時)
最大運用速度M0.86(巡航高度11,000m時)
上昇限度
(最大実用/実用)
13,000m/12,527m
航続距離
(旅客満載時)
13,430km
(7,250nmi)
7,400km
(4,000nmi)
10,830km
(5,850nmi)


タイプA330-800neoA330-900neo
乗員2名
乗客数
(3クラス)
257名287名
乗客数
(最大)
406名440名
座席幅46cm(エコノミークラス・8アブレスト)
キャビン5.26m
貨物容量LD3コンテナ×27個
or
パレット×8枚+LD3コンテナ×3個
LD3コンテナ×33個
or
パレット×9枚+LD3コンテナ×5個
全長58.82m63.66m
全高17.39m16.79m
翼幅64m
翼面積465
アスペクト比8.8
最大ペイロード44t
運用空虚重量132t137t
最大離陸重量251t
燃料容量139,090L(111,272kg)
エンジンロールス・ロイス トレント7000-72ターボファン×2基
推力324kN(離陸
最高速度マッハ0.86(918km/h)
航続距離15,094km13,334km
上昇限度12,634m


主なラインナップ

  • 民間型
    • A330-200:
      胴体短縮型。

    • A330-300:
      基本型。

    • A330-200F:
      A330-200ベースの貨物機型。

      • ベルーガXL:
        A300-600ST「ベルーガ」の後継として開発中の大型貨物輸送機。
        コックピットや貨物室、尾部などは新規開発だが、前部胴体はA330-200F、後部胴体はA330-300を流用している。
        「ベルーガST」に比べて輸送能力が30%向上し、主翼2枚(最大でA350XWBまで可能)を同時輸送可能となっている。
        2023年度までに5機生産予定。

    • A330P2F:
      A330-200/300の貨物機改修型。
      名称のP2Fは "Passenger-to-freighter"(旅客機から貨物機へ)という意味。

      • A330-200P2F:
        200型の貨物機改修型。
        最大ペイロードが65t、最大航続距離は4,000海里(約7,400km)。

      • A330-300P2F:
        300型の貨物機改修型。
        最大ペイロードは61t、最大航続距離は3,650海里(約6,760km)。

    • A330neo:
      A330の近代化・省燃費改良型。
      従来のA330型より25%以上の燃費向上を目標として開発された。
      エンジンはロールス・ロイス トレント7000を搭載し、騒音削減など環境性能の向上も図っている。

      • A330-900neo:
        長胴型。

      • A330-800neo:
        短胴型。

  • 軍用型
    • A330 MRTT*1
      A330-200ベースの空中給油機型。
      胴体尾端にARBS*2と呼ばれるフライングブーム方式の空中給油装置を、左右主翼外側にプローブアンドドローグ方式の空中給油ポッドを備える。

      • ボイジャーKC.2/KC.3:
        英国空軍での名称。
        KC.2は給油装置が左右主翼外側の空中給油ポッドのみ、KC.3はさらに胴体にFRU*3を装備している。
        2011年からPFI(Private Finance Initiative)形式でエアバス、ロールス・ロイス、タレスなどが出資する民間会社「エアタンカー」によって所有・運用されている。

      • KC-30A:
        オーストラリア空軍での名称。B707の後継。
        2015年に2機が追加発注され、VIP輸送機としても機能する機体として2017年と2019年に納入予定。

      • A330-200 MRTT「フェニックス」:
        フランス空軍での名称。

      • KC-330:
        韓国空軍での名称。

      • KC-45:
        アメリカ空軍のKC-X計画*4ノースロップ・グラマンが提案した機体。
        KC-46Aが採用されたため不採用。


*1 Multi Role Tanker Transportの略。
*2 Airbus Military Aerial Refuelling Boom Systemの略。
*3 Fuselage Refuelling Unit.
*4 KC-135及びKC-10の後継機となる空中給油輸送機の開発計画。

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