【9mmルガー】(きゅうみりるがー)

9mmx19の拳銃弾で、正しくは9mmパラベラムという。
パラベラム・ピストーレの大口径版である「パラベラムM1902」のために設計されたもの。これはアメリカ軍の採用試験向けに口径を拡大したものだったが、惜しくも採用には至らなかった。
後に「パラベラムP08」がドイツ陸軍に採用されたため、広く知られるようになった。

しかしパラベラム・ピストーレは、アメリカでの通称「ルガー・ピストル」の方が有名になってしまったため、この弾も9mmルガーと呼ばれてしまうことが多い。

比較的高初速で貫通力が高く、また反動も弱いので銃のコントロールがしやすいが、弾頭が軽量であるためマンストッピングパワーに欠ける。

多くの国の警察や軍隊で正式採用されている弾薬であり、世界標準とも呼べるが、アメリカ国内では民間用拳銃の弾倉が11発以下に規制にされたため、その打撃力の弱さが問題になり、またヨーロッパでも長らく主要弾薬であるが、やはり一部で威力の無さが指摘され、別の弾薬に置き換える警察や軍隊も出てきている。
近年は弾倉の規制が撤廃され、ある程度の復権を見たものの、9mm以外の選択肢を求める人が多いのも事実である。


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