【99式自走榴弾砲】(きゅうきゅうしきじそうりゅうだんほう)

75式自走榴弾砲の後継として、1999年に制式化された陸上自衛隊自走砲

車体は89式装甲戦闘車をベースにしている(車体は転輪を1つ加えて多少延長されている)。
武装は52口径155mm榴弾砲M212.7mm重機関銃を装備している。
主砲の口径は、75式自走榴弾砲と同じであるものの、砲身長は52口径に延長され、最大射程も約30kmと1.5倍以上に延びており、長射程弾(ベースブリード弾)使用時の最大射程は約40kmとなる。最大で毎分6発以上の発射速度を持つ。

特徴として、本砲の背後に、専用に開発された99式弾薬給弾車をおくことで、自動で弾薬を補給でき、継続的な発射速度を向上させる事が出来る。
また射撃統制装置は新野戦特科射撃指揮装置(新FADAC)とリンクできる高度なものが搭載されている。

調達数は平成19年度末で62両で(平成16年の年間調達数は8両、一両あたりの調達価格は約9.6億円)、現在は第7師団の第7特科連隊などに配備されている

性能諸元
全長:11.3m
全幅:3.2m
全高:4.3m(積載状態)
重量:40t
速度:49.6km/h
行動距離:300km
主砲:52口径155mm榴弾砲×1
副武装:12.7mm重機関銃M2×1
エンジン:三菱6SY31WA 4ストローク直列6気筒液冷ディーゼル(600hp)
乗員:4名

性能諸元(99式弾薬給弾車)
全長:約6.7m
全幅:約3.2m
全高:約3.1m
全備重量:約33t
最高速度:約47km/h
エンジン:V型2サイクル水冷過給器付ディーゼル機関(411kw/2,300rpm)
積載弾数:90発
乗員:2人


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