【99式空対空誘導弾】(きゅうきゅうしきくうたいくうゆうどうだん)

AAM-4.

航空自衛隊が1999年から採用している空対空ミサイル
AIM-7の後継として開発された。

ECCMと同時多目標攻撃を重視した設計で、近年のミサイルの常として撃ちっ放し能力を有する。
巡航ミサイルの迎撃を想定され、破壊力・命中精度にも重点が置かれている*1
また、国内技術の成熟により、ライセンス生産AIM-7よりも安価である。

運用には中間指令誘導装置であるJ/ARG-1の搭載やレーダーOFP?改修などが必要とされている。
搭載母機はF-15J/DJF-2の改修機。

スペックデータ

全長3,667mm
直径203mm
翼幅800mm
重量222kg
弾頭指向性弾頭
誘導方式指令・慣性誘導中間誘導)/アクティブレーダー誘導終末誘導
推進装置固体燃料ロケット(IHIエアロスペース製)
最大速度マッハ4〜5
最大射程非公開(推定100km)
製作三菱電機


派生型

  • 99式空対空誘導弾(B)(AAM-4B):
    2010年度から調達が開始された改良型。
    シーカーをアクティブフェイズドアレイシーカーに変更し、新方式の信号処理機能が追加されている。
    これにより、AAM-4と比べてスタンドオフ・レンジで1.2倍、自律誘導距離で1.4倍になっている。

  • XRIM-4:
    RIM-7M「シースパロー」の後継として開発されていた艦対空ミサイル型。
    ESSMの採用や防衛費削減により開発中止となった。

*1 ほとんどの場合に直撃するため、近接信管のテストが難航したという。

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