【93式近距離地対空誘導弾】(きゅうさんしききんきょりちたいくうゆうどうだん)

1980年代に日本で開発された地対空ミサイル
略称はSAM-3、愛称は公募により「クローズドアロー」になっているが、「近SAM」の方が圧倒的に一般的。
1990年に最初の試作が完成し、1993年度に制式化された。

地上部隊直上低空域の防空用ミサイルで、L-90の後継として現在師団旅団高射特科大隊・中隊に配備が進んでいる。
車両は高機動車をベースにしたもので、後部の荷台に4連装発射機を2基左右に装備(計8連装)したターレット射撃統制装置が搭載されている。
また、前部バンパーに通信アンテナが取り付けられ、操縦席幌がFRP化されている。
システム構成はアメリカ陸軍が運用しているアベンジャーシステムと似ているが、12.7mm重機関銃M2は装備されておらず、発射機内にて操作員が直接操作する方式ではない。

飛翔体は91式携帯地対空誘導弾と共通で、誘導装置は画像誘導式もしくは赤外線誘導方式がとられている。

93式.jpg

Photo :JGSDF

配備部隊・機関

スペックデータ

乗員3名(班長・射手・対空警戒員)
全長4.94m
全幅2.3m
全高2.58m
戦闘重量4.15t
エンジン水冷直列4気筒ターボディーゼル(出力170ps)
登坂力60%
最大速度90km/h(路上)
携行弾数8発
兵装93式近距離地対空誘導弾8連装発射機×1基
製作東芝



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