【91式戦車橋】(きゅういちしせんしゃきょう)

67式戦車橋の後継として1990年に制式採用された、陸上自衛隊施設科工兵)部隊が装備する架橋戦車。
74式戦車の派生型*1で、その上に油圧で展開する折り畳み式の鉄橋*2を設置している。

原型の74式戦車と同様に可変油気圧式懸架装置による姿勢制御能力を持つ。
河川などの不整地に、90式戦車などの重車両も通過可能な橋を架ける事を目的とする車両。

本車のほとんどは北部方面隊隷下の施設科部隊に配備されている。
本州以南では施設教導隊、教育支援施設隊等にも少数配備されている。

スペックデータ

乗員2名
全長10.9m
全高3.8m
全幅4.0m
全備重量41.8t
エンジン三菱10ZF22WT 空冷2ストロークV型10気筒ターボチャージドディーゼル
出力720hp/2,200rpm
最高速度50km/h
行動距離300km
架設時間5分
架設構造油圧式・水平押出方式
架設角度±15°
橋長20m
有効長18m
有効幅員3.9m
最高速度50km/h
製造三菱重工業



*1 直接的には87式自走高射機関砲の派生型で、87式と車体はほぼ共通である。
*2 架橋の所要時間は約5分。

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