【80式空対艦誘導弾】(はちまるしきくうたいかんゆうどうだん)

1973年から79年にかけて開発された国産初の空対艦ミサイル。通称「ASM-1」。
航空自衛隊F-1支援戦闘機への搭載を前提に平行開発された。
配備当初、搭載できる機体はF-1のみだったが、後にF-4EJ改F-2にも装備された。

ミサイルは葉巻型の胴体中部に4枚の主翼および末尾に4枚の操舵翼をつけた形状で、将来の改良・再設計を見越したモジュール設計となっているのが特徴。
後に、88式地対艦誘導弾(SSM-1)や90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)、93式空対艦誘導弾(ASM-2)などの設計母胎となった。
技術変更要求による改良も随時行われ、誘導制御部を88式地対艦誘導弾のものへ換装するASM-1改も構想された事がある。

現在、後継弾として新空対艦誘導弾(XASM-3)を開発中で、2016年度の開発完了を目指している。

スペックデータ

全長3,980mm
直径350mm
主翼
(翼幅/翼取り付け根部)
1,190mm/940mm
操舵翼
(翼幅/翼取り付け根部)
905mm/215mm
発射時重心位置
(誘導装置先端から)
2,230mm
重量
(発射時)
600kg
推進方式固体燃料ロケット
エンジン日産製1段式ロケットモーター
最大射程50km+
信管ダイキン工業?製時限自爆機能付き着発信管
弾頭ダイキン工業?HE徹甲弾
弾頭重量225kg(150kgとの説もあり)
誘導方式慣性誘導中間誘導)/アクティブレーダー誘導終末誘導
シーカー三菱電機製Xバンド・アクティブレーダー?シーカー
慣性誘導装置日本航空電子?製ストラップダウンデジタル方式
電源日本電池?製自動注液式酸化銀亜鉛形電池?
高度計日本無線製FM/CW方式の電波高度計
主契約会社三菱重工業株式会社


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