【052型】 †
中国人民解放軍海軍で運用されているミサイル駆逐艦。
中国での型式名称では052B型と呼ばれているがNATOコードでは
中国海軍が国産建造した初のエリア防空艦である。
船体は051B型をベースにしており、よりステルス性に配慮し洗練されたものとなっている。
武装には、ソブレメンヌイ級と同様、「シュチーリ1」(NATOコード:SA-N-12「グリズリー」)艦対空ミサイル用の3S90単装ミサイル発射機を搭載している。
また、対空センサーとして中国国産の艦艇としては初めて、ロシア製のMR-750MA「フレガート-MA」3次元レーダーを搭載している。
その他の武装は中国製だが、いずれも新型のものが採用されている。
艦後部には艦載ヘリの格納庫と発着スペースが設けられており、ソブレメンヌイ級と同じくKa-28対潜ヘリコプター1機を搭載する。
当初は大量建造される予定だったが、より安上がりでほぼ同等の装備を備える江凱II型(054A型)フリゲートの実用化により2隻のみの建造となった。
2隻は052C型とともに南海艦隊に所属している。
スペックデータ †
乗員 | 250名(うち士官40名) |
満載排水量 | 6,600t |
全長 | 154m |
全幅 | 17m |
喫水 | 6m |
主機 | CODOG方式 2軸推進 DA-80(DN-80)ガスタービン×2基 陜西-MTU 20V956 TB92 V型20気筒ディーゼル×2基 |
出力 | 48,600hp(DA-80) 8,840hp(陜西-MTU 20V956 TB92) |
速力 | 29ノット |
航続距離 | 4,500海里/15ノット |
SAM | 3S90単装ミサイル発射機×2基 (9M38M2ミサイル48発) |
SSM | 鷹撃83(YJ-83)SSM 4連装発射機×4基 |
対潜装備 | 87式6連装250mm対潜ロケット発射機(FQF-3200)×2基 B515 3連装短魚雷発射管×2基(魚7(Yu-7)324mm短魚雷を装備) |
主砲 | 210型55口径100mm単装砲×1基 |
CIWS | 730型30mmCIWS×2基 |
艦載機 | Ka-28/Z-9C対潜ヘリコプター×2機 |
C4Iシステム | ZJK-5戦術情報処理装置+HN-900戦術データリンク |
レーダー | 382型*13次元対空レーダー×1基 364型 低空警戒/対水上レーダー×1基 |
FCS | 3R90火器管制レーダー×4基(SAM用) 344A型FCS×1基(SSM/砲用) MR-331「ミネラル-ME」×1基(SSM/砲用) 347G型FCS×2基(CIWS用) |
ソナー | MGK-335MS-Eハル・ソナー×1基 |
電子戦 ・対抗装備 | NRJ-6 ECM装置×1基 726-4型18連装デコイ発射機×4基 |
同型艦 †
艦番号 | 艦名 | 主造船所 | 起工 | 進水 | 就役 | 所属 |
168 | 広州 (Guangzhou) | 上海江南造船所 | 2000. | 2002.5.20 | 2004.7. | 南海艦隊 |
169 | 武漢 (Wuhan) | 2000. | 2002.10.2 | 2004.7. |