【領海】(りょうかい)

領土沿岸部に設定された基線から12海里以内の海域。
領土同様その国の領域とされるが、内水と異なり、船舶が安全に航行できる「無害通航権」等が外国船舶に認められる。
隣国との距離が近い場合や国際海峡は、12海里未満の中間線等で策定される場合もある。

かつては「海岸に設置された砲の弾が届く範囲」として3海里以内とする解釈が一般的であったが、船舶や兵器などの発達によりそれ以上の範囲を主張する国家もあり、特に冷戦期には混乱や紛争の原因ともなった。
現在では国際連合海洋法条約にもとづき「『原則として』基線から12海里以内」と定められている。


領海と内水を併せて領水という。

関連:排他的経済水域


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