【遼寧】 †
中国海軍で運用されている航空母艦。
中国海軍での型式名では001型航空母艦と呼ばれる。
本艦は、ロシアで建造中止となり未完成の状態だったアドミラル・クズネツォフ級重航空巡洋艦（航空母艦）2番艦の「ヴァリャーグ」を購入し、改修したものである。
中国への導入にあたり、P-700対艦巡航ミサイルなどのロシア製の兵装やレーダーなどはすべて撤去されている。
P-700の発射区画は飛行甲板を支える構造になっていたため、旧発射区画に作戦指揮区画（作戦指揮所と情報管制室）を移転させているほか、格納庫前方の居住区や食堂を旧作戦指揮区画に移転することで格納庫を約1,000�崛�加させている。
固定武装についてはHHQ-10艦対空ミサイルの18連装発射機を2基、1130型30mmCIWS*1を3基装備している。
本艦は現在、北海艦隊に所属し、青島を母港としている。
改良型として山東級（002型）?航空母艦が建造され、2019年に就役した。
スペックデータ †
| 排水量 （軽荷/基準/満載） | 43,000t/53,000t/67,500t |
| 全長 | 304.5m（飛行甲板）/270m（水線長） |
| 全幅 | 75m |
| 喫水 | 10.5m |
| 機関 | 蒸気タービン方式 KVG-4型ボイラー×8缶 TV-12-4型蒸気タービン×4基（出力200,000hp） スクリュープロペラ×4軸 |
| 発電機 | タービン発電機×6基（出力1,500kW） ディーゼル発電機×4基（出力1,500kW） |
| 最大速力 | 29kt |
| 航続距離 | 12,000nm/20ノット |
| 乗員 | 約2,000名 |
| 武装 | 1130型30mmCIWS×3基 海紅旗10（HHQ-10/FL-3000N）艦対空ミサイル18連装発射機×2基 |
| 艦載機 | 殲撃15（J-15）×24〜36機、AEW&C×4機、Ka-28PL×6〜8機、Ka-28PS×2機、 Z-8?、Z-9等 |
| レーダー | 346型（H/LJG-346）フェイズドアレイレーダー×4基 382型（海鷹S/C型）3次元レーダー×1基 火器管制レーダー（SAM用）×2基 航海レーダー×1基 |
| ソナー | 艦首バウ・ソナー |
| 対抗装備 | 24連装チャフ投射機×2基 16連装対魚雷デコイ発射機×4基 |
同型艦 †
| 艦番号 | 艦名 | 主造船所 | 起工 | 進水 | 就役 | 備考 |
| 16 | 遼寧 （Liaoning） | 大連造船所 | 1985.12.6 | 1988.11.25 | 2012.9.25 | 1998. ウクライナから購入 |
