【雷電】(らいでん)

旧日本海軍の局地戦闘機。

上昇力、速度、火力を主眼に開発され、航続距離、機動性?は二の次とされた。

昭和一七年に正式採用されるが、原因不明の振動、視界不良、また本機の任務からは考えれば
重要度の低い機動性?の低さ、短い航続距離を指摘され、
それらの改修に忙殺されてしまい、結局戦力としての数をそろえる事が出来なかった。

しかし、太平洋戦争後半の日本機としては比較的高い信頼性を備え、
また旧式化した零戦?が手に負えなかった連合軍?新型機とも条件さえ同じなら、
互角に近い戦いが出来る能力を有していた。

また本来の用途である局地戦闘機としては本土防空で活躍、難敵Ｂ−２９?を相手に苦戦しながらも、
日本軍機としては最高のＢ−２９?撃墜数を記録したと言われている。

本機は、用途の違う戦闘機零戦?と比較された事が不幸であり、
単純に防空戦闘機として見た場合、日本軍の中では優れた機体であったのは確かである。


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