【有効射程】(ゆうこうしゃてい)

銃の弾丸、火砲の砲弾、ミサイルなどが飛翔し、一定の命中精度を維持できる距離や範囲。
一般的に、飛翔体は(重力や空気抵抗などによって飛翔コースが変わるため)距離に比例して命中精度に誤差が生じ、ミサイル推進剤が尽きてからは極端に命中精度が落ちるため、有効射程は物理的な飛翔距離よりもかなり短く設定される。

「どこまで届くか」という距離が問題になる場合は「有効射程距離」、死角や命中率などが問題になる場合は「有効射程圏」と呼んで区別する。
機関砲ミサイルなどで直接狙う場合の射程圏は、射手を頂点として前方に広がる円錐の形になるため、特に「キルコーン」と呼ぶ。
同様に、間接砲撃において観測の可否、誤射の回避、作戦上の制約などを考慮した事実上狙える有効射程圏は、主に地図上で表記・検討されるため「キルゾーン」と呼ばれる。

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