【爆雷】(ばくらい)

潜水艦を攻撃するための水中爆弾。

最も初期の対潜攻撃に用いられた兵器で、炸薬を詰めた弾頭を調定深度で爆発させ、その水圧で敵潜水艦の耐圧殻を破壊、撃沈することを目的とする。
ドラム缶状の形状で、投下軌条と呼ばれるレールを使用し、1個ずつ海中へ投下する。
主に駆逐艦が装備していることが多かった。

そのため接近する必要があり、敵性潜水艦から魚雷攻撃を受ける可能性が高く、命中しなくても爆発時に爆音でソナーの探知能力を低下させてしまい、沈没時に調定信管を抜いておかないと暴発して被害が拡大する、など欠点があった。
そのため、接触信管を持ち、ある程度の面攻撃が可能な多連装小型爆雷ヘッジホッグ?や爆雷投射砲*1「スキッド」?「リンボー」?に主役の座を奪われることになる。

ただし潜水艦の優位に立ちやすい対潜哨戒機などでは、現在もコスト・パフォーマンスの高い兵装として使われ続けている。
また、命中精度の低さを補うためにMk17やMk90といった核弾頭を使用した核爆雷もかつて存在した。


*1 対潜臼砲又は対潜迫撃砲とも呼ばれる事もある

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