【排水量】(はいすいりょう)

Displacement tonnage

船を水に浮かべた時に押しのけられる水の重さ。トン単位で表記するため「排水トン数」と表記する事もある。
船の状態の違いによって、基準排水量満載排水量常備排水量?軽荷排水量?公試排水量などがある。
これは船の重量にほぼ等しいため、船の重量を表す基準になる。

排水量は実際に進水させた後、その船の喫水(水面下に沈んだ部分の高さ)と船の構造から数学的に推定される。
形状・部品の配置・船体の傾きや素材の復元性に到るまで様々なデータが複雑に絡みあう、極めて高度な計算が要求される。
また、波の影響や海水の成分濃度、部品の構造、溶接による歪みなど考慮不可能な要素による誤差も必然的に生じる。
それでも現状、この類推が最も的確に船の重量を判断する方法とされている。
何万トン(タンカー正規空母では10万トン以上に及ぶものもある)もの巨大な構造物の重量を機械的に測定するのは不可能であるからだ。


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