【燃料気化爆弾】(ねんりょうきかばくだん)

戦術核に次ぐ威力を持った大型の爆弾。

可燃性液体を空気中に放出した後、空気との混合比率が一定になった段階で点火し、粉塵爆発を引き起こし、その衝撃波で目標地域に被害を与える。 同時に、周辺の空気を焼き尽くして真空状態を作り出すため、人体への威力も大きい。

中には攻撃機でなく輸送機の貨物室から投下する必要があるほど巨大なものも存在する。

ベトナム戦争でアメリカ軍が実用化し、それ以後湾岸戦争イラク戦争?でも使用された。 あまりの威力のため、湾岸戦争で米軍が使用した時、その爆発を見たイラク兵のみならずアメリカ兵までもが核兵器と勘違いをした程である。 また、その後イラク軍の前線に「同じ爆弾を投下する」といったビラをまいたところ大勢のイラク兵が投降したという。

辺り一面すべてを焼き尽くすその惨忍さから、クラスター爆弾と並び廃棄運動も行われている。


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