【熱の壁】 †
音の壁を越えた人類の前に立ちはだかった新たな「壁」。
マッハ3にも達する飛行機は空気の断熱圧縮により部分的に1000度を超える熱を持つ。
多くの飛行機を構成する資材であるアルミやジェラルミンの類の合金では、この熱に耐えることが出来ない。
これを解消するためには、より融点の高いチタニウムや鉄を素材として採用することが必要となるが、前者は加工を行うのに莫大な投資を必要とし新たにコストの壁を招き、そして後者は非常に重いため航空機には向いていない。
この壁を越える事は技術的には可能だが、調達価格が非常に高価になってしまうため、マッハ3を超えて飛べる実用機はSR-71と大気圏外を航行する機体を除いて誕生していない*1。
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