【敵防空網制圧】(てきぼうくうもうせいあつ)

Suppression of Enemy Air Defence(SEAD).

攻勢対航空作戦の一種。
一連の作戦中に味方航空機が攻撃を受けないよう、敵の防空網を機能不全に陥れる作戦
必然、防空網からの攻撃を一手に引き受ける任務でもあり、多大な損害が想定される。

投射弾量に限界があるため、偵察・通信を一時的に麻痺させる事のみに専念する阻止攻撃となる事が多い。
対レーダーミサイルレーダーを沈黙させた後、ロケット弾爆弾で通信施設・航空管制施設に攻撃を加えるのが定石である。
近年では電子戦機によるソフトキルで代替される場合もある。

防空網の麻痺を確認した後、完全な無力化が必要であれば後続部隊による空爆、ないし陸軍による占領が行われる。
ただしこれが非効率であるのも事実であり、初手から敵防空網破壊を可能にするための技術開発も進められている。

関連語

ワイルドウィーゼル
対レーダーミサイルによるレーダー施設破壊任務。
アイアンハンド
ワイルドウィーゼルが可能になる以前に行われていた、爆弾ロケット弾のみで行う敵防空網制圧。
レーダーが健在なまま目視内射程まで接近する必要があったため、地対空ミサイル高射砲によって頻繁に撃墜された。

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