【中部国際空港】(ちゅうぶこくさいくうこう)

愛知県常滑市沖の伊勢湾海上の人工島に建設され、2005年に開港した空港
愛称は「セントレア」*1
航空券・時刻表では「名古屋(中部)」と表記されることもある。

東京国際空港成田空港を擁する)首都圏や(関西国際空港を擁する)近畿圏に比べて周辺人口が少ないことから、地方空港からの乗り継ぎ(ハブ・アンド・スポーク方式)による日本国外への渡航需要喚起や国内外への航空貨物の流通を推進しているが、現実には開港以来、様々な要因から国際線・国内線とも就航便数が減少し続けており、今後の課題となっている。
(新幹線の到着する名古屋駅から空港まで最短28分であり、すぐ近くに名古屋港を擁する等、旅客・貨物双方の利便性は決して悪い方ではない)

不振の要因

本空港の利用が伸び悩んでいる原因については
「(羽田・成田や関空に比べて)近隣に大企業の本社が少ない」
「東海道・山陽新幹線の増発で西日本方面への旅客需要が奪われた」
「空港施設利用料が高い」
などの問題が指摘されている。

また、2000年代後半以後の全世界的景気後退も要因として指摘されている。

空港情報

種別:拠点空港(旧第一種
滑走路:3,500×60(18/36)
3レターコード:NGO*2
4レターコード:RJGG

余談

  • 前述の貨物流通を促進するため、本空港は所轄の名古屋税関により「総合保税地域」に指定されている。
    このため、本空港に陸揚げされた外国貨物は関税の支払いを留保したまま「一時保管」「第三国への再移出」「加工・製造」及び「展示・使用」ができる。
  • 本空港の管制塔は、中部地方に所在する各空港・飛行場の進入管制及びターミナルレーダー業務も併せて行っている。
    対象は名古屋飛行場(旧名古屋空港)、航空自衛隊岐阜基地・浜松基地、陸上自衛隊明野駐屯地など。

*1 "Central"と"Air"を組み合わせた造語で、本空港の所在する人工島一帯をあらわす常滑市の一地名ともなっている。
*2 旧名古屋空港(現在の名古屋飛行場)のものを継承している。

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