【遅発】(ちはつ)

hang fire.

何らかの化学的条件により、装薬の燃焼速度が想定よりも遅くなる事。
時間がかかるだけで発射・起爆は結局起きる、という点で不発と異なる。
発生した時点では不発との区別ができないため、人的要因で二次的な事故を引き起こす危険性がある。

例えば、以下のような事故に繋がる可能性がある。

  • 引き金を引いたのに弾が出ないのを不思議に思って銃口を覗き込むと、その瞬間に発射された弾丸が眼球を貫いて脳をえぐる*1
  • 射撃体勢の構えを解いて銃口を地面に向ける途中で発射。あらぬ方向に飛んでいって誤射が発生。
  • 不発と思って再発射のために弾薬を取り出すと、空気中の酸素に触れた装薬が爆発的に燃焼して火傷を負う。

*1 訓練を受けた兵士がこれで死んだとすれば、伝説的な愚か者として語り継がれるに違いない。
  ただ、民間では射手が体系的な訓練を受けていなかったり、子供が親の銃を勝手にオモチャにする事があり、決して非現実的な想定ではない。


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