【第160特殊作戦航空連隊】(だいひゃくろくじゅうとくしゅさくせんこうくうれんたい)

U.S Army 160th Special Operations Aviation Regiment (160SOAR)
アメリカ陸軍における特殊部隊のひとつで、ヘリコプターを用いて他の特殊部隊を支援する航空部隊である。
通称「ナイトストーカーズ」(夜に忍び寄る者たち)。モットーはNSDQ (Night Stalkers Don't Quit: ナイトストーカーズは諦めない)、「死は闇で待つ」

グリーンベレー?の輸送、および近接航空支援を目的として1981年に設立された第160任務部隊に端を発する。パイロットは陸軍の航空隊から選抜される。
ナイトストーカーズの通称どおり夜間の飛行を得意とし、FLIRを用いるのみならず、パイロットが直接暗視ゴーグルを装着して操縦する技能も習得している。これは暗視ゴーグルの視野が非常に狭いことを考えると、驚異的な技能であるといえる。
また、水面ぎりぎりでCH-47をホバリングさせてボートを収容したり、ヘリが着陸できないような狭い場所(建物の屋上など)にヘリの後部ハッチだけを乗せて隊員たちを下ろすなど操縦技術も非常に優秀である。 ケンタッキー州のフォート・キャンベルに駐屯するが、少数精鋭部隊による作戦がおこなわれる場合は彼らを輸送し、支援する。

兵員輸送(強襲)・戦闘捜索救難・心理戦などのためにMH-6MH-47MH-60といった機体を保有する。また近接航空支援のためにAH-6を用いる。

ブラック・シーの戦いを描いた映画『ブラックホーク・ダウン』は米国防総省?の全面支援を受けており、ナイトストーカーズは撮影のためにヘリコプターパイロットを貸与した。
実戦に参加したパイロット自身が映画で同じ飛行を再現する場面もあり、映画史上『空軍大戦略』に匹敵する稀有な描写といえる。


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