【第一次世界大戦】(だいいちじせかいたいせん)

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年月日1914年7月28日〜1918年11月11日
場所 ヨーロッパ、中東、アフリカ、中国、太平洋
結果 連合国(協商国)の勝利

三国同盟(独・墺・伊)と三国協商(英・仏・露)を背景に起こった、人類史上最初の世界規模の大戦争。

1914年(大正3)6月にサラエボ事件が発生、そこでオーストリアが脅しにセルビアに最後通牒を出した。
ところがロシアがオーストリアの勝手にはさせまいと動員令を発令。
それを危惧したドイツやフランスも動員令を発令したため、全面戦争にもつれ込んでしまった。

西部戦線では戦線が膠着していたが、ロシアで革命が起こりドイツと単独講和すると、ドイツは東部戦線の兵力を西部戦線に回し大攻勢をかけた。
ところが、「ルシタニア事件」をきっかけに参戦してきたアメリカから大量の物資・兵員が協商陣営に送られていたため決定的な攻撃にはならなかった。
そののちドイツで革命が起こって皇帝が退位し、1918年11月にドイツが降伏したため終結した。

翌年開かれたパリ講和会議で、ベルサイユ条約が成立した。
しかし、この条約で戦勝国がドイツに多大な賠償金*1を課したためにドイツ経済は超インフレに陥り混乱。
これを契機に「国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ)」が台頭し、結果的に第二次世界大戦の遠因になってしまった*2

この戦争では戦車飛行機機関銃そして毒ガスなどの新兵器が使われ、20世紀の戦争システムが作られた。
一方で、これらによって引き起こされた凄惨な人的・物的被害から、「戦争そのものを『非合法化』することで抑止しよう」という思想も芽生え、「国際連盟」や「不戦条約」といった、国際協調によって戦争を抑止する活動も戦後に起こることになった。


*1 総計1320億マルク(後に順次減額されて30億マルクになる)にものぼり、完済は終戦から102年後の2020年までかかるとされている。
*2 後の第二次世界大戦における戦後処理では、このことを教訓に、敗戦国に対する巨額の戦時賠償を科すことがなくなった。

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