【多目的対戦車榴弾】(たもくてきたいせんしゃりゅうだん)

High Explosive Anti Tank - Multi Purpose (HEAT-MP)

砲弾の一種。
正面の装甲を貫徹する能力しかなかった成形炸薬弾(HEAT)に榴弾(HE)としての機能を付与したもので、敵の装甲車輌(戦車・装甲車など)には成形炸薬弾として、人員や陣地などの軟目標に対しては榴弾として使用が可能。
同じ砲から発射される同口径の榴弾と比較した場合に威力がやや落ちるが、汎用性が高いため、現在では戦車砲弾として非常に多く使用されている。

日本(陸上自衛隊)の戦車部隊が現在、使用している砲弾は、訓練弾以外では装弾筒付翼安定式徹甲弾と多目的対戦車榴弾の2種類のみ*1である。


関連:戦車


*1 ただし、74式戦車では粘着榴弾の使用も可能になっていた。

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