【全翼機】 †
機体の全体が主翼となっており、主翼と胴体の区別ができない飛行機。
多くは垂直尾翼を備えるが、垂直尾翼も存在しない完全な無尾翼機として設計される場合もある。
全体が翼なので翼面荷重を小さくすることができる。
しかし機体の安定を得ることが難しく、また大きさの割に全幅が大きくなるという短所がある。
ユンカース、ホルテン?、ノースロップなどが研究をおこなっていたが、実用例は少ない。
主翼と胴体の境目がないため、レーダー反射面積が小さくステルス性に優れるという特長がある。
この利点は第二次世界大戦中のドイツで既に意識されていたが、敗戦のため実用化には至らなかった。
後にアメリカのYB-49?が試験飛行中にレーダーから見失われたことがきっかけで見直され、B-2に応用された。
主な全翼機 †
- デューン/ショート兄弟共同開発
- デューンD.5
- デューンD.5
- ホルテン?兄弟(HI〜XVIII)
- Ho IX(Ho229)
- Ho IX(Ho229)
- ノースロップ
- YB-35/XB-35「フライングウィング」
- YB-49(YB-35をジェット化したもの)
- XP-79「フライング・ラム」
- B-2「スピリット」
- その他
- FMX-4「ファセットモービル」
- RQ-170「センチネル」(UAV)
- A-12「アヴェンジャーII」
- 萱場型無尾翼グライダー(ク2/ク3/ク4)