【全翼機】(ぜんよくき)

機体の全体が主翼となっており、主翼と胴体の区別ができない飛行機
ブーメランに似た外観を持ち、全体が翼なので翼面荷重を小さくすることができる。
しかし機体の安定を得ることが難しく、また大きさの割に全幅?が大きくなるという短所がある。
ユンカースホルテン?ノースロップなどが研究をおこなっていたが、実用例は少なく、Me163B-2など。

主翼と胴体の境目がないため、レーダー反射面積が小さいという特長がある。
この利点はドイツのHo229?で既に意識されていたが、敗戦のため実用化には至らなかった。
後にアメリカのYB-49?が試験飛行中にレーダーから見失われたことがきっかけで見直され、B-2に応用された。

無尾翼機の一種であり、垂直尾翼を備えている場合も多いが、Ho229?B-2などは垂直尾翼も存在しない完全な無尾翼機である。

※全翼機について詳しいHPへのリンク
・全翼機の世界
 http://www2s.biglobe.ne.jp/~FlyWing/FlyingWing.html

主な全翼機

  • デューン/ショート兄弟共同開発
    • デューンD.5
  • ホルテン?兄弟(HI〜XVIII)
    • Ho IX(Ho229)
  • ノースロップ
    • YB-35/XB-35「フライングウィング」
    • YB-49(YB-35をジェット化したもの)
    • XP-79「フライング・ラム」
    • B-2「スピリット」
  • その他
    • FMX-4「ファセットモービル」
    • RQ-170「センチネル」(UAV
    • A-12「アヴェンジャーII」
    • 萱場型無尾翼グライダー(ク2/ク3/ク4)

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