【前縁スラット】(ぜんえんすらっと)

主翼の前縁に張り出しを設け、翼との隙間(スロット)によって翼上面の気流を整えることにより、大迎え角時の失速を防ぐもの。
固定式と引き出し式がある。

固定式は構造が単純で重量や整備性で有利な反面、直進時の抗力が大きいという弱点がある。
一部のF-4では翼端失速?を防ぐ目的で外翼に装備しているが、航空自衛隊では要撃時の加速性能を重視したため、EJ型にはあえて装備していない。

引き込み式は巡航時に収納されるため、抗力の増大を防ぐことができる反面、引き込み機構のために重量がかさんだり、整備に手間がかかったりする。
大型の旅客機輸送機に装備されることが多い。

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