【西部方面普通科連隊】(せいぶほうめんふつうかれんたい)

概要
創設2002年
廃止2018年
所属国日本国
部隊編制単位連隊*1
兵種、任務、特性レンジャー
上級部隊西部方面隊
所在地相浦駐屯地(長崎県佐世保市)

かつて、陸上自衛隊西部方面隊直轄指揮下にあった普通科歩兵)連隊。
長崎県佐世保市・相浦(あいのうら)駐屯地をベースとしていた。
西方普連、または、WAiR(ワイアー)(Western Army infantry Regiment)とも呼ばれていた。

近年、重視されるようになったテロ対策として2002年に創設された特殊部隊で、九州から沖縄にかけての東シナ海に多数点在する島嶼部を警備・防衛することを主任務としていた。
定員660人・3個中隊編成、隊員の半数がレンジャー徽章を持っており、各中隊につき1つのレンジャー小隊を備えていた。
西部方面飛行隊からの空輸支援を受け、いち早く島嶼部に展開する能力を持っていた。

主任務としては「隠密裏の潜入」「遊撃による敵陣地構築の妨害」「通信の遮断」「情報収集」及び「逆上陸部隊の誘導」などがあり、アメリカ海兵隊の「武装偵察部隊」に似た性格を持っていたという。

また、同隊は第1空挺団で36歳までに空挺レンジャー課程を履修できなかった空挺隊員の転属先として、本人の希望があれば優先的に配属される部隊でもあった。

2014年度に策定された防衛大綱で事実上の海兵隊である「水陸機動団」が編制され、本連隊はその第1連隊として発展的解消を遂げた。

主な装備(最終状態)


*1 ただし、兵力規模は旅団方面混成団隷下の普通科連隊と同程度で、列国の陸軍の基準では「増強独立歩兵大隊」程度である。

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