【世宗大王】(せそうだいおう)

韓国海軍初のイージス艦。艦名は李氏朝鮮の第4代国王に由来する。
計画名の『KDX-III』で呼ばれることもある。
広開土大王級?駆逐艦(KDX-I)や李舜臣級?駆逐艦(KDX-II)とともに、韓国の機動艦隊創設計画の3本柱の1つとして2004年から建造が開始され、1番艦は2008年に就役した。
建造費は1隻当たり約1,045億円相当とされる。

ステルス性を重視した設計とされているが、一通りの外見は海自あたご型こんごう型米海軍アーレイ・バーク級と似ている。
イージスシステムについては、最新のベースライン7を搭載しているが、電子戦装置や対潜システムなどは国産のものを搭載している。
兵装については国産のSSM-700K「海星(ヘソン)」対艦ミサイルや韓国版アスロックとされるK-ASROC「赤鮫(ホンサンオ)」などを搭載するほか、現在開発中の「天龍(チェンロン)」巡航ミサイルの搭載が予定されている。

なお、当初は6隻が建造・就役予定であったが、最終的に着工済みの3隻のみになる予定である。

スペックデータ

排水量
基準/満載
7,700t/11,000t
全長165.9m
全幅21.4m
喫水6.25m
機関COGAG方式 2軸推進(出力10,500hp)
GE LM2500ガスタービン×4基
電力ロールス・ロイスAG9140RFガスタービン発電機×3基(出力3,000kW)
速力
(最大/巡航)
30ノット+/16ノット
航続距離5,500海里/20ノット
乗員300名
兵装Mk.45 Mod4 62口径5インチ(127mm)単装砲×1基
ゴールキーパー 30mmCIWS×1基
Mk.41VLS×80セル2基(SM-2 Block3Bを搭載)
VLS×16+32セル1基(K-ASROC「赤鮫」SUM・「天龍」SLCM(開発中)を搭載)
SSM-700K「海星」対艦ミサイル4連装発射筒×4基
Mk.49 21連装ミサイル発射機×1基(RIM-116を搭載)
Mk.32 3連装324mm短魚雷(対潜魚雷)発射管×2基(K745「青鮫」またはMk.46を搭載)
艦載機スーパーリンクスorSH-60哨戒ヘリコプター×2機
C4IシステムKNTDS(リンク11)+JTIDS(リンク16)
Mk.7 AWS+ASWCS-K(開発中)+SLQ-200
レーダーSPY-1D(V) 多機能レーダー×4面1基
AN/SPG-62火器管制レーダー×3基
VAMPIR-MB光学捜索追跡システム×2基
ソナーDSQS-21 BZ-M 艦首バウソナー
CAPTAS 曳航ソナー
電子戦・
対抗手段
SLQ-200 ソナタ統合電子戦システム
SLQ-261K デコイシステム
KDAGAIE Mk2チャフフレア展開装置×4基

同型艦

艦番号艦名主造船所起工進水就役
1番艦DDG-991世宗大王
(セジョンデワン)
(ROK Sejong the Great)
現代重工業2004.11.112007.5.2008.12.
2番艦DDG-992栗谷李珥
(ユルゴク・イ・イ)
(ROK Yulgok Yi I)
大宇造船海洋----2008.11.142010.8.31
3番艦DDG-993柳成竜
(リュ・ソン・リョン)
現代重工業----2011.3.242012.8.予定



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