【新型普通爆弾】(しんがたふつうばくだん)

XGCS-2

防衛省技術研究本部GCS-1の後継として開発されていた誘導爆弾。
海上、水際及び地上の目標に対処可能な事が要求されていた。
また、無誘導爆弾に装着するGCS-1と違いXGCS-2では弾頭、弾体や信管も新規開発となっている。地上攻撃が可能なタイプと対艦型の2種類存在する。

最大の特徴は大きな滑空翼を持つことで、飛翔の安定性と射程の伸延によるスタントオフレンジの拡大による敵の防空花器の有効範囲外からの攻撃を可能にすることを目指していた。また、弾体も空力的に優れた形状のものになっていた。

誘導方式は対艦型が赤外線フォーカルプレーンアレイ方式のセンサーを用いた赤外線画像誘導で、地上攻撃が可能なタイプはGPS/INS誘導方式を搭載する。
対艦型は目標識別能力とIRCCM能力を持つ。 撃ちっぱなし能力があり投下後直ちに回避運動に入ることが出来る。

信管は着発や近接など各種モードを持っており、MIL-STD-1553及びMIL-STD-1760?を介してコックピットより攻撃位置座標の変更や信管のモード、近接爆発の場合は爆破距離、遅延爆発の場合は遅延時間といった各種設定が飛行中においても変更可能である。
さらに近接爆発モードでは、高シークラッター時においても目標の数センチ手前で爆発するような極めて高い精度が求められている。

弾体は跳弾になり難い形状になっている。また貫徹力を向上させるため大質量かつ高剛性のものとなっているおり、重量は2000ポンド級のもの言われている。


スペックデータ

重量:約2000ポンド 信管:着発や近接等の各種モードを持ったもの
弾頭:タンデム式二重弾頭(先駆弾頭はHEAT?
炸薬:PBX系炸薬
誘導方式:赤外線画像誘導(対艦型)、GPS/INS誘導
シーカー:赤外線フォーカルプレーンアレイ方式(対艦型)
目標量産単価:4〜5000万円程度


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