【酸素魚雷】(さんそぎょらい)

ロンドン軍縮条約で主力艦の保有を制限された日本海軍が、主力艦を補助する駆逐艦の武装として開発した魚雷

従来の魚雷は燃料に空気を用いるため航跡が目立ち、射程距離も短かったが、この欠点を改良してある。
他国では開発中に純酸素の爆発事故が相次いだため開発が中止されたが、日本は空気を燃焼させた後に徐々に純酸素に切り替えることで安全に使用できるようにした。
当時、存在が軍機で「第二空気」と呼ばれたため、その仕組みは乗員にも知らされてなかった。
いくつか種類があるが、口径61cm射程3000mの93式酸素魚雷が有名。
太平洋戦争では航空戦が主流であまり使われず、倉庫に在庫の山ができたと言われている。


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