【山砲】(さんぽう)

mountain gun

野戦砲のうち、山岳に運び込んで設置する事を前提として設計されたもの。
山中へ牽引して運ぶ事はできないため、分解して人力や馬匹で運搬し、現地で組み立てて用いる。
この特性のために小型軽量かつ単純な構造が求められたため、野戦砲の中でも投射弾量が低く、破壊力に劣った。

20世紀後半、ヘリコプターによる重砲の空輸が可能になった事で存在意義を失い、装備要目から姿を消した。
しかし設計思想は迫撃砲へと継承されており、現代でも必要なら歩兵迫撃砲を分解して山岳に持ち込む事が可能である。


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