【艦対艦ミサイル】(かんたいかんみさいる)

巡洋艦駆逐艦潜水艦などから発射され、水上艦を攻撃することを目的とするミサイル
発射された後は飛翔して目標へ突入し、多くは爆発することで被害を与える。
艦載砲魚雷に比べて格段に射程と威力に優れるためそれらにとって代わり、現在では水上艦に対する攻撃手段の主力になっている。

東側では1960年代から本格的に艦対艦ミサイルの配備が進められており、1967年にイスラエルの駆逐艦「エイラート?」がエジプトのミサイル艇から発射されたSS-N-2によって撃沈されたことで、西側に大きな影響を与えた。
他方、西側では艦対空ミサイルに一応の対艦攻撃能力があったことと、陣営の盟主であるアメリカが(フォレスタル級・キティホーク級・エンタープライズニミッツ級といったスーパーキャリアーを多数擁する)空母機動部隊による強大な水上打撃力を備えていたこと*1から開発・配備が進まず、本格的に艦対艦ミサイルの配備がされたのは1980年代以降だった。


*1 東側諸国が艦対艦ミサイルの開発を早期に進めていたのも、こうした強大な水上打撃力への対抗手段であろうと思われる。

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