【滑空機】(かっくうき)

glider(グライダー)
重航空機の一種で、エンジン推力に頼らず滑空するもの。
飛行機と同様に主翼尾翼を持つが、推力を持たないがゆえ抗力重力(質量)を抑えた設計が飛行機以上に重要となる。

ゴム索・ウィンチ・自動車・飛行機などにより牽引されることで離陸滑走をおこない、その後は位置エネルギー運動エネルギー?に変換し、主翼揚力を発生させて滑空する。
滑空機の性能は滑空比によって表される。
滑空比は静穏大気中での対気速度降下率で除したもので、練習機では30程度、最新の競技機では70に達するものもある。
滑空機は上昇気流を使用して高度を得ることができる、上昇気流には主に熱上昇風、斜面上昇風、山岳波、収束上昇風などがある。
また、ウインドシアを利用して運動エネルギーを獲得するダイナミックソアリングと呼ばれる飛行方法もある。
気球ほどではないものの天候や風の影響を受けやすく、実用性は低いため、そのほとんどは実験やホビー・スポーツ用途である。
質量を小さくするため強化樹脂を多用した0〜2人乗りの機体がほとんどで、抗力を抑えるためV尾翼T尾翼、そして翼幅荷重の低い幅広の主翼を採用した機種が多い。

軍事分野では、第二次世界大戦中に兵員などの輸送を目的としたグライダーが各国で採用されたことがある。

滑空機の亜種


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