【モスボール】(もすぼーる)

mothball
もともとは衣料保存用の防虫剤を指す言葉。
転じて、物品に保存処理を施して保管する事。

軍事分野においては、当面使用する予定がないものの、用途廃棄するまでには至らない予備役兵器に施すことがある。
実際の処置としては「開口部の密閉」「液体の抜き取り」「劣化しやすい部品(主に電装系)の取り外し」「不活性ガスの充填」など、実態に応じて様々。
簡単なものではビニール袋で覆うだけで済ませる場合もある。

必要に応じて現役に戻す事を想定するが、経時劣化を永遠に食い止めておく事はできない。
また、運用を再開すると補修整備などの運用コストが発生するが、型落ち品を補修するより新品を納入した方が安く済む事も多い*1
遅かれ早かれ再利用に耐えられないほど劣化・旧式化し、用途廃棄される事となる。


*1 劣化が始まっているため運用寿命が残り短い。また型落ちした機械は部品類も型落ちしている事が多く、メーカー側が供給を拒否する事もあり得る。

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