【ベルケの格言】(べるけのかくげん)

第一次世界大戦時のドイツ帝国エースパイロットにして、近代空中戦の父と呼ばれるオズワルド・ベルケ?が遺した、戦闘機パイロットへの戒め。
90年以上が経過しているが、ベトナム戦争におけるF-4エースパイロットランダル・H・カニンガムにも「ジェットの空中戦であってもベルケの格言の価値は不変である。」と、言わしめており、現代の空中戦にも通用する内容である。

  1. 攻撃を行う以前に優勢を確保せよ。太陽を背にする事が望ましい。

  2. 一度仕掛けた攻撃は、常に完遂せよ。

  3. 敵に十分接近し、確実に照準に捉えた場合のみ発砲せよ。

  4. 敵機を常に眼で捉えつづけよ。自分のよからぬ考えに決して惑わされてはいけない*1

  5. どのような攻撃であっても、敵の後ろから攻撃する事が肝要である。

  6. もし、頭上から降下攻撃を仕掛けられたならば、敵の攻撃を避けようとしてはならない。敵に機首を向けて飛行せよ。

  7. もし、敵の戦線を越える場合は、帰還のための自戦線の位置を忘れては成らない*2

  8. 原則として4機または6機で行動をした方が賢明である。ただし、同じ敵を2機で攻撃してはならない。

関連:マランの空戦十則


*1 訳に自信無し never let yourself be deceived by ruses
*2 訳に自信無し never forget your own line of retreat

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